MPSとは、花きの生産業者と流通業者を対象とした、花き業界の総合的な認証システムです。花きの先進国オランダで環境負荷低減プログラムとしてスタートしました。2004年に花き流通業のISOと呼ばれる認証システムFlorimarkと合体、さらに、GLOBALG.A.P.にベンチマークしたGAP認証、鮮度・品質保証、労働環境と認証の幅を広げています。2025年現在、世界45カ国以上、約3400団体が認証を取得しています。
MPSの最大の特徴は、花きの生産だけで完結せず、流通と一体となって業界全体での双方向的な取り組みが可能である点です。
MPSは、「花き生産者の認証:MPS(Millieu Programma Sierteelt)」と「花き市場業者の認証:MPS-Florimark Auction」と「花き流通業者の認証:MPS-Florimark Trade」に分けられます。
農産物に対する消費者の要求は、環境に配慮した生産物の供給、事業者責任の明確化、流通経路の透明性、トレーサビリティ、とこれまでに比べてますますレベルの高いものとなっています。これらの動きに対応して、第1次産業においても農薬取締法の改正による規制の強化、ポジティブリスト制度の導入などが次々に実施されています。消費者は持続可能な社会と生活環境の改善を目に見える形で求めるようになってきています。
これは花も例外ではありません。
また、「LOHAS」の流行に象徴されるように、消費者は持続可能な社会と生活環境の改善を目に見える形で求めるようになってきています。
一方、日本の花き産業は、需要の停滞に加えて、輸入切花の急増という難問を抱えています。どうしたら、消費者に魅力のあるお花をお届けできるか早急な取り組みが必要とされています。花はイメージ商品です。どんな商品よりも私たちの気持ちをニュートラルに、かつダイレクトに伝え、表現するアイテムです。1本の花でも、シチュエーションによって気持ちだけでなく、さらに自然や環境そのものも象徴しながら誰かの手元に届くのです。たった1本の花でも、それが表すものは私たちが考える以上にとても大きいのです。
だからこそ、環境に配慮しているという取り組みはとても重要です。
今こそ、MPSに積極的に取り組んでみませんか?