【MPSニュース】5月号・巻頭言:花き物流の効率化〜全国花き物流協議会始動!

過日、大田市場に行くと「台車にもパレットにぴったりの出荷箱ができました」の看板と共に統一箱の段ボールが展示されていた。以前にも農水省の補助事業で選定された段ボール箱が推奨されていたが、統一箱は全くと言って良いほど進まなかった。
今年の2月に全国花き物流協議会が発足した。それに先立って全国の花き輸送会社にアンケート調査(81社から回答)を行っているが、困っていることのトップは「バラバラな箱サイズ」だった。箱が揃わないことは、手作業の増加や積載効率の低下につながり、物流全体の非効率を生んでいる。展示されている段ボール箱は長さ980×幅300×高さ300(190)でキクを想定しているのだろうが、短茎用とでモジュール化して4種位に統一出来たら飛躍的に物流の効率化が図れるのだが。今回のアンケートでは、「荷主からの情報が遅い・不正確」であると答えた企業が45%で、直前の連絡や変更がトラックの選定や方向別の組立などの変更を余儀なくされ大きな負担となっている。輸送会社は花き売上が50%未満の企業が75%で、多品目輸送とのバランスで成り立っている面もあるからだ。アンケート結果は、現在の花き物流の課題そのもので、これらを取り組んでいくアクションリストになっている。
さて、全国花き物流協議会は、先ずは、緊急でやれるところからということで3つのプロジェクト「共同輸送」、「中継輸送」、「情報連携」を立ち上げている。
「共同輸送プロジェクト」は、地域ごとの物流課題を整理し、どの区間で共同輸送の必要性が高いのか、どの会社が集荷を担い、どの会社が幹線を担うのか、また、その際の運賃按分をどう考えるのかといった点を検討、進めていく。
「中継輸送プロジェクトチーム」では、緊急の課題となっている首都圏を中心とした中継機能の維持・強化を主なテーマとする。東京近郊に荷物を集約し、そこから各市場へ振り分ける首都圏アンカー型中継は、繁忙期を中心に大きな負荷がかかっています。現状のままでは、維持が難しくなる可能性もあるため、優先的に検討を進めていく。
「情報連携プロジェクトチーム」では、共同輸送や中継輸送を支える共通ルールと、情報のやり取りの仕組みを検討する。共同輸送や中継輸送を進めるにも荷物が、どこからどの形で出るのかという情報を、関係者の間で共有できることが不可欠となる。最初から大がかりなシステムを目指すのではなく、先ずは、Excelベースの簡易な情報交換ツールなど、現場で無理なく使える実務的な仕組みを検討していく。
ガソリン代の高騰など益々輸送環境が厳しくなっていくなかで協議会の取組に期待したい。

