(有)折原園芸 千葉県|ヒマワリ・ホワイトレース・ゼラニュームなど

気候に寄り添う無理のない栽培で、長く楽しめる花を
折原 利明(おりはら としあき)
TOSHIAKI ORIHARA
取引先の声をきっかけに始めたMPS認証
MPS認証に取り組むきっかけとなったのは、以前から関係の深い取引先の花店から寄せられた要望でした。
その花店の社長は、オランダへの視察で、ヨーロッパの花き産業における環境対策の進展を目の当たりにし、大きな衝撃を受けたそうです。自社でもSDGsの取り組みを進めるなかで、「これからは日本の花き産業にも同様の取り組みが必要になる」と考え、生産者側の環境意識や栽培の現状について、話をする機会がありました。
当時、日本国内ではMPS認証に参加する生産者がまだ少なかったこともあり、その要望に応えたいという思いから認証への取り組みを始めました。
数値で確認できることが、取り組みの裏付けに
MPS認証への参加は、千葉県農業士協会の会長に就任した時期とも重なりました。野菜、稲作、果樹、畜産など、花以外の農業に携わる方々と交流するなかで、それぞれの分野で進められている環境への取り組みに触れ、自分自身の意識もさらに高まったと感じています。
以前から、栽培データを取りながら、農薬や肥料、エネルギーをできるだけ使わない生産を心がけてきました。MPS-ABCでは、それらの使用量や環境への影響が数値として示されるため、これまで行ってきた取り組みについて、客観的な裏付けを得ることができました。
最近では、SDGsに積極的な企業からの問い合わせも増えています。また、花に限らず、農業全体で持続可能性が議題に上がる機会も多くなりました。こうした変化を受け、早い段階からMPS認証に参加していて良かったと感じています。
地域の気候を生かした、無理のない栽培
折原園芸では、南房総市の比較的温暖で穏やかな気候を生かし、季節に合った草花を無理なく育てることを大切にしています。
ミントは露地で栽培していますが、冬には霜を避けるためのトンネル栽培を行い、一年を通して出荷できる体制を整えています。ハーブのなかには、低温によって草姿が変わってしまうものもあります。さまざまな試行錯誤を重ねながら、現在の栽培方法を作り上げてきました。
夏には暑さに強いヒマワリを、冬には最低限の加温で育てられる作物を選んでいます。植え替え時の土壌消毒も、基本的には蒸気土壌消毒機を使用する程度にとどめ、環境への負荷を抑えています。
栽培段階から花もちを考える
長く楽しめる花を届けるため、収穫後だけでなく、栽培の段階から花もちを意識しています。
収穫時期が近づくにつれて、水や肥料の量を徐々に調整することで、葉や茎がしっかりとした、長もちする花に仕上げています。収穫後の温度管理にも注意し、選花や調整を行う作業場では、特に夏場に花が高温や湿度で消耗しないよう、除湿冷房を使用しています。
この環境は花の品質を守るだけでなく、従業員が働きやすい職場づくりにもつながっています。
生産作業の省力化を進める一方で、市場や花店から「このような商品を出荷してほしい」という要望があれば、できる限り応えられるよう努力しています。これからも、お客様から必要とされる生産者であり続けたいと考えています。
長く楽しんでいただける花を
花もちにこだわり、栽培から収穫後の管理まで、一つひとつ丁寧に取り組んで育てた花です。
皆さまの暮らしのなかで、できるだけ長く楽しんでいただければ幸いです。。
インタビュー実施日:2025年10月9日

認証者情報
| 認証者名 | 有限会社 折原園芸 |
| 所在地 | 千葉県南房総市 |
| 認証活動歴 | MPS-ABC(2023年~) |
| ウェブサイト | http://oriharaengei.jp/ |
| https://www.facebook.com/orihara.engei.ltd/ |
