【MPSニュース】植物大好き!西村社長コラム:春は芽吹きの季節
私の庭に植栽している小果のリンゴやジューンベリーの芽吹きが例年と様子がおかしいと感じます。リンゴは本来ならば高い枝ほど新芽が展開を始めるはずが、今年は下枝が葉が展開して初めてトップの枝が芽吹いて来ました。ジューンベリーは始めにすべての枝が一斉に開花を始め、その後新葉が展開して来るはずなのに、今年は開花が一斉ではなく、2週間ほどかけて枝ごとにばらついて花が咲きました。前年の秋の剪定や肥料条件が特に異なる訳ではないのですが。昨今の自然環境の変化?と思い、同じような経験のある情報はないかとネットで探って見ましたが、私と同様の感覚を持ち合わせている方はいないようです。
植物好きの私だけでなく、多くの人が春の到来と共に庭や公園、山々の植物の芽吹きに安らぎを覚えます。サクラの開花はほぼすべての人々が季節を感じる一大イベントですが、木々の芽吹きに感動を覚えるという感覚は世間的にはサクラほどではありません。日本人は「芽が出る」ではなく、「芽が吹く」という表現を用います。芽と吹くを合わせることで自然の力や、新しい生命の始まりを感じさせる言葉となっているのだそうです。ちなみに英語では単に「BudまたはSprout」で見た目そのままの言葉です。日本人は春の木々を近場で見る時は芽吹く、遠い山々を眺める時は山が萌えるなどと表現が多彩です。
これから5月を迎え、庭木も山木も緑に覆われて来ます。この時期には葉が芽吹くではなく、葉は茂るという表現となります。やはり春先の芽が出て来る時の芽吹きとは感情的な捉え方が異なります。植物の葉は一般的には緑色と表現されます。この緑色だけでなく、黄、橙、紫がかった葉も存在します。学問的には葉に含まれるフラボノイド、カロチノイド、クロロフィルなどの色素の配分が異なり、それらの色素が吸収、反射する光の波長が異なることで植物によって、あるいは季節によって固有の葉色となる訳です。山間に入って木々の葉色を観察すると植物の種類別に全く異なる葉色であることが分かります。一般的に植物の葉の緑色は数千種類あると言われています。絵具で青と黄色を混ぜて多彩な緑を作り出すことも可能ですが、自然の植物の葉色を作り出すには、これに黒や茶色なども混ぜる必要があります。
これから夏に向かい、植物の葉色も益々濃くなって行きます。春の芽吹きに見入るだけでなく、1年を通して植物との出会い、観察を続けたいと思います。


