MPSとは

MPS(Millieu Programma Sierteelt)とは

花き産業の持続可能性を、生産から流通まで見える価値に。

MPSは、花き・園芸産業の持続可能性を、記録・測定・審査によって見える形にする国際的な認証・管理システムです。

1995年、オランダの花き生産者が、農薬などの植物保護資材の使用量を記録し、互いに比較しながら環境負荷の低減を目指す取り組みとして始まりました。現在では、農薬・肥料・エネルギー・水・廃棄物などの環境分野に加え、適正な農業管理、労働環境、品質管理、トレーサビリティなどへ対象を広げ、世界の花き・園芸産業を支える仕組みへと発展しています。

MPSは、認証を取得することだけを目的とした制度ではありません。事業活動を記録し、その結果をデータで把握することで、自社の状況や改善すべき点を明らかにし、より持続可能な生産・経営へつなげていくことを重視しています。

生産から流通まで、花の価値をつなぐ

MPSの大きな特徴は、生産段階だけで完結せず、市場、卸売、加工、輸送、小売など、花が消費者へ届くまでの流通全体を対象としていることです。

生産者が環境や社会に配慮して育てた花も、流通の途中で情報が途切れたり、品質が適切に管理されなければ、その価値を十分に伝えることはできません。MPSは、生産者と流通事業者が共通の考え方に基づいて取り組むことで、花の背景にある情報と品質をサプライチェーン全体でつなぎます。

MPSがカバーする主な領域

生産者向けには、環境負荷を記録・評価する「MPS-ABC」、適正な農業管理を確認する「MPS-GAP」、労働環境や安全衛生を対象とする「MPS-SQ」などがあります。

流通事業者向けには、花や植物の履歴を確認できる「Florimark TraceCert」、トレーサビリティに加えて品質・環境・社会面を確認する「Florimark GTP」があります。また、日本では花き卸売市場を対象とした「MPS GPA」を運用しています。

これらの認証を組み合わせることで、花き産業における環境、品質、社会的責任、トレーサビリティを、生産から流通まで一体的に確認できます。

なぜ、花き産業にMPSが必要なのか

花も例外ではありません。

花は、人の気持ちや季節、人生のさまざまな場面を伝える存在です。その一輪が届くまでには、生産、選別、保管、加工、輸送、販売に携わる多くの人と、さまざまな資源が関わっています。

だからこそ、花がどのようにつくられ、扱われ、届けられたのかを明らかにし、継続的に改善していくことが重要です。

MPSは、一輪の花の背景にある取り組みを「見える価値」に変え、生産者、流通事業者、取引先、そして消費者の信頼をつなぎます。