(お知らせ)切り花JASの第1号認証に有限会社エフ・エフ・ヒライデ
切り花JASの第1号認証に有限会社エフ・エフ・ヒライデ
~国産切り花の品質向上に向けた第一歩~
農林水産省が定める日本農林規格(JAS)の一つである「日持ち生産管理切り花(JAS0001)」(通称:切り花JAS)において、このたび有限会社エフ・エフ・ヒライデ(栃木県宇都宮市、代表取締役 平出賢司)が認証第1号(認証日:2025年6月10日)となりました。
切り花JASは、消費者の強いニーズである「長持ちする切り花」を安定して届けるために2018年12月に制定された規格です。栽培から収穫、前処理、水揚げ、低温管理、出荷に至るまで、品質保持のための基準を定めています。審査・認証は登録認証機関であるMPSジャパン株式会社が実施しています。
切り花JASについて
JAS(Japanese Agricultural Standards/日本農林規格)は、農林水産品などの品質や仕様、生産・流通プロセスが国の定める水準を満たしていることを示す国家規格です。
「日持ち生産管理切り花(JAS0001)」は2018年12月に特色JASの一つとして制定され、2023年には従来の「花き日持ち品質管理認証(リレーフレッシュネス)」を基に改正されました。
認証第1号:有限会社エフ・エフ・ヒライデ
有限会社エフ・エフ・ヒライデは、ユリ類を中心に周年体制で切り花を生産する生産者です。環境制御温室や冷蔵設備を備え、品質向上と環境配慮を両立。MPS認証など国際基準にも対応し、持続可能な花づくりに取り組んでいます。
- 会社名:有限会社エフ・エフ・ヒライデ(F.F.HIRAIDE)
- 代表者:代表取締役 平出 賢司
- 設立:2001年7月
- 所在地:栃木県宇都宮市平出町335-3
- URL: http://www.hiraide.net/
- 事業内容:ユリ類の生産・販売、ブライダル向け花材の制作・販売
- 年間出荷量:約100万本(国内シェア約 1%、推定)
生産規模としては、オリエンタルユリを中心に年間約100万本を出荷し、国内シェアは約1%を超えています。16,500㎡の施設に、球根貯蔵庫や予冷庫、温湯土壌消毒機などを整備。さらに、太陽光発電の導入によってエネルギー削減と持続可能性を追求しています。
同社は1970年に現会長・平出孝司氏が農業に従事したことから始まり、フリージアやスカシユリを経て、1989年にはオリエンタルユリの生産に本格参入しました。その後2001年に法人化し、設備投資や環境配慮を進めながら発展。2015年には現代表・平出賢司氏が就任し、MPS認証を取得。2021年には農林水産大臣賞および栃木県知事賞を受賞し、地域を代表する生産者の一つとなっています。
今後について
今回の第1号認証は、国産花きの品質信頼性を高める新たなスタートであり、消費者に「長持ちする切り花」を届けるための重要な一歩です。今後、生産者や流通事業者への普及が進むことで、国産花きの信頼性と競争力が高まり、業界全体の持続的な発展につながることが期待されます。
【参考資料】
1. JASマークの種類
JAS規格に適合した製品や取扱方法は「JASマーク」を表示でき、商品や事業者の広告にも使用できます。現在は4種類に分類され、それぞれが役割を持っています。
JASマーク(一般JAS)
品位、成分、性能など品質基準を満たした食品や林産物に付される、いわゆる「丸JASマーク」。最も広く知られています
有機JASマーク
農薬や化学肥料に頼らず、自然の力を活かして生産された農産物、加工食品、飼料、畜産物、藻類に付与されます。太陽と雲と植物をイメージしたデザインです。
特色JASマーク
2018年のJAS法改正により新設。従来の「特定JAS」を統合し、明確な特色を持つ製品に付されます。富士山をモチーフとしたマークで、国内外における「日本品質」の信頼性を高めることを目的としています。切り花JASは特色JASのひとつです。
試験方法JASマーク
登録試験業者が、JASで定められた方法に基づいて食品の機能性成分などを測定したことを証明するマークです。
2. 切り花JASの概要と経緯
「日持ち生産管理切り花(JAS0001)(※)」は、切り花の日持ち性を向上させる栽培から出荷までの生産行程管理の規格で、2018年12月に制定された特色のあるJAS規格(特色JAS)の一つです。特色JASマークにより、日本産品・サービスのさらなる差別化・ブランド化に向け、消費者の皆様に高付加価値性やこだわり、優れた品質や技術などを分かりやすくアピールすることが期待されます。「日持ち生産管理切り花」は認証機関であるMPSジャパン株式会社により審査・認証されます。
(※)2018年のJAS法改正により、生産方法・取扱方法・試験方法も規格化の対象となり、その第1号として「日持ち生産管理切り花」に番号「0001」が付与されました。
もともと花き業界では、2014年から「花き日持ち品質管理認証(通称:リレーフレッシュネス)」が運用されてきました。切り花JASは、この制度を基盤にしつつ、より厳しい基準を設定した上位認証として位置づけられています。
しかし、制定当初は登録認証機関が存在せず、しばらく実績がない状態が続きました。そこで、2023年にMPSジャパン株式会社が最初の登録認証機関として登録され、同時に規格の改正も行われました。改正では、リレーフレッシュネスの基準を踏まえつつ、老化を促進する要因であるエチレンガスや糖質不足、水揚げ不良などの管理項目などが追加されました。
こうした経緯を経て、切り花JASはようやく現場で活用される段階に入り、今回の第1号認証につながっています。
- 規格名:「日持ち生産管理切り花(JAS0001)」
- 制 定:2018年12月
- 改 正:2023年9月
- 登録認証機関:MPSジャパン株式会社(2023年8月24日登録、現時点で唯一)

