【MPSニュース】2月号・巻頭言:国際認証MPS取得の取組み

MPSジャパン株式会社
代表取締役社長 松島義幸
農林水産省の令和8年度持続的生産強化対策事業 ジャパンフラワー強化プロジェクト推進の公募要領をを見ると、「国際認証等取得の取組」(地域公募事業)が上がっている。以前に公募事業として上がっていたことがあったが、対象は輸出花きであった。認証取得のためのセミナー、相談会の費用、初年度の認証取得費用(MPS-ABCの場合10万円)が国から全額補助される。
日本でもSDGs(持続可能な開発目標)の言葉を目にしない日がない。企業もサステナブルな活動や環境経営推進を表明している。ただ、根拠や実効性が疑わしい(グリーンウォッシュと呼ばれる)単なる環境宣言のようなものも増えている。花き業界の環境対応では、欧州では、既にMPS環境認証が花き取引の必須条件とされている。環境認証は生産者が信頼できる生産者であることをバイヤーに向けて証明し、バイヤーは信頼できる調達先から仕入れていることをお客様に保証するものと捉えられている。
今月は、フラワーバレンタインだが、欧州での環境への厳しい対応と言う点でのエピソードとして、グリーンピースなどの環境団体が、バレンタインの花束を購入してミキサーにかけて分析して、残留農薬が残っていたと発表するようなことが起こっている。「農薬がぎっしり詰まった愛のブーケ」、「毒にまみれた恋のカクテル」と言うような衝撃的な見出しの写真がメディアに出るようなことがあって、安心、安全が担保された認証の花が求められることとなった。
国際認証MPSは、MPS‐ABC(環境)、MPS‐GAP(工程管理)、MPS‐SQ(社会的責任)など世界60か国で展開している。世界で認証取得者が増え続けている中で、残念ながら日本だけ伸びていない。MPS環境認証(MPS-ABC)は、決して難しいものではなく、農薬、肥料、エネルギーの使用量(環境負荷)を記録する、結果が相対評価され、各使用量を削減していくプログラム。数値による農業で実際に使用料が削減され、コスト削減にもなっていく。
令和8年度の公募事業に国際認証が取引条件となっている場合に補助するとある。来年に迫ったGREEN×EXPO2027では、調達基準でサステナブル(MPS認証など)な花きが条件付けられている。また、大手花屋チェーンやスーパーのギフト商品、生協の通信販売など環境配慮の花きが求められている。

