【MPSニュース】植物大好き!西村社長コラム:ランを育てる魅力の発見
日本の野生ランを追い求めて山歩きをしていた若い頃の影響もあって、多少の時間が出来たこの頃、少しずつ入手し育てている20種ほどのランの大小の鉢が我家の窓際や外庭にあります。100鉢ほど栽培しているランのほとんどが洋ランと呼ばれ、園芸店の店頭やネット通販で購入することができます。この中で10種ほどは毎年秋から翌年春にかけて花を着けます。世間一般にはコチョウランやシンビジュームが洋ランの代表で、これらも普通の管理では秋に花芽分化して晩冬から初春に開花します。コチョウランでは店舗の開店祝いや選挙の当選祝いとして周年花着きの鉢が出回っています。日本のコチョウラン生産者による周年開花技術は世界で見ても優れた技術と言って良いでしょう。
我家での洋ラン達は技術も施設もない自然任せで、やっと生き延びているような状態ですが、それでもそれなりに健気に花を楽しませてくれています。狭い空間ですので、やはり小さな鉢で育つ種類が多くあります。



小鉢で育つ我家の代表的な種はエピデンドラム・ラディカンサスで黄色の小花を無限と言って良いほど長く(現在11か月間次々と開花中)昆虫による授粉機会が来るまで咲き続けるのではと考えています。昔習った「無限花序」という形態学的用語を思い出します。中南米原産で家の中で5℃以上あれば簡単に育ちます。オンシジュームは一般的に黄色の花と思いがちですが、この仲間にはトゥインクルフレグランスファンタジーなど多くの品種があり、薄いピンクやえんじ色まで多彩です。世界で400種、園芸品種は1,000品種と言われており、中央、南アメリカ北部原産で熱帯環境ではなく、室内で育てやすい種です。日本の室内で育てる植物と言えば観葉植物が主ですが、この種の多彩な色と1か月以上続く開花性から見て、もっと注目されても良い室内専用花鉢アイテムかと思います。次にマキシラリア属の小型のランがあります。園芸種には黄色、えんじ、紫色の花があります。花は小さく派手さはありませんが、小さな球茎下部からひょっこりと花芽を付ける様はわび、さびを好む日本人向けのではないでしょうか。これも南米原産ですが、栽培は容易です。
このようなマイナーな洋ランはネット通販では販売がありますが、多くの花店では取扱いがありません。専門の生産者はあるので是非扱って見ることを期待します。グリーンではなく花を室内で咲かせて楽しむアイテムとして若い人に人気が出ると確信しています。

