【MPSニュース】2025年 JFMA/MPSジャパン 10大ニュース!
昨年2025年も様々なことがありました。日本フローラルマーケティング協会(JFMA)とMPSジャパン株式会社では毎年、その年の印象的な出来事を「10大ニュース」として選抜しています。ここではそれらをご紹介しながら昨年を振り返りたいと思います。
MPSオンラインセミナー毎月開催


MPSジャパンは環境に配慮した花き生産の認証「MPS-ABC」をより多くの方に知ってもらうため、昨年の1月から11月まで、ほぼ毎月1回のペースで無料のオンラインセミナーを開催しました。2月にはOATアグリオ主催のバイオスティミュラントに関するセミナーと合同開催するなど、花き関係者が興味を持ちそうな情報提供にも努めました。さらにオランダMPS本部の協力を得て、ヨーロッパを中心とした世界の花き業界におけるサステナビリティへの取り組みを紹介する「特別回」も定期的に設けました。3月の特別回では「世界の花き産業最新事情と花き小売業者のサステナビリティ展開」について、6月は「花きのカーボンフットプリント」、8月は「花きの残留農薬管理」、11月は「FSIの目標と活動」について、それぞれ最新情報を紹介してもらいました。
1年間のセミナー参加者数は(参加申込数として)131名にのぼりました。それでも開催回により参加人数にはムラがあり、わずか数人の時もありました。MPSジャパンでは本年も定期的に無料セミナーを開催する予定ですが、告知をしっかり行なって多くの方に参加していただけるよう、2ヶ月に1回のペースにしようと考えています。
JAS日持ち生産管理切り花認証スタート
MPS-ABC認証参加者でもある(有)エフ・エフ・ヒライデ様は、「JAS日持ち生産管理切り花」認証を6月10日に取得されました。JASは農林水産省が定めた「国家規格」である日本農林規格(Japanese Agricultural Standards)で、農林水産物の品質、成分、生産方法などを様々な規格を定めたものです。花きのJAS規格は、切り花の日持ち性を向上させるための、栽培から出荷までの生産工程管理の方法を定めたものであり、業界認証である「リレーフレッシュネス」の上位にあたるものです。作り方にこだわった農産物であることの証明である「特色JAS」のひとつで、エフ・エフ・ヒライデ様は初めての認証取得者です。このニュースはJAS協会の機関紙「JASと食品表示」の昨年12月号でも、代表取締役の平出賢司氏へのインタビュー記事とともに取り上げられました。
MPS-ABCは花の栽培による環境負荷を測定し、その大きさに対して認証を与えるもので、いわば学校の通知表のようなものです。これに対して「JAS日持ち生産管理切り花」は、高品質の商品を安定的に生産するために、栽培・収穫・加工・保存などの作業において重要なポイントを明らかにし、それが正しく行われていることを認証するものです。平出さんはこのふたつの認証を取得することで、環境を守りながら高品質の花を生産するという、生産者にとって当たり前であるべきことを実行してゆきたい、と話されていました。

JAS認証に興味をお持ちの方は、お気軽にMPSジャパン(株)までお問合せください。
MPSジャパン、日比谷花壇と包括協定締結
7月28日にMPSジャパンは花き小売業大手の(株)日比谷花壇と包括協定を締結し、協力してサステナブルな花き業界の実現を目指すことを約束しました。日比谷花壇は昨今のサステナビリティへの消費者意識の変化を受け、業界でも先駆け的に環境配慮への取り組みを行なってきました。その中で、仕入れる花も環境に配慮して生産されたものを増やすことを目標にしており、環境認証MPS-ABCの参加者を増やしたい意向を持たれています。MPSジャパンとしても、花の生産者が環境認証に取り組むモチベーションを持ち、消費者が環境という新たな価値に気づくためには小売部門の協力が必須であるため、日比谷花壇との協働はサステナブルな花き産業の証明であるMPS認証の拡大を強く後押しするものと考えています。

フラワートライアルジャパン出展−MPSジャパン
MPSジャパンは9月24日〜26日に開催された「フラワートライアルジャパン2025秋」にブース出展しました。この展示会は長野県と山梨県にまたがる複数の会場で開催され、MPSジャパンは茅野市民館で環境認証MPS-ABCの説明と各種事業報告書の配布を行いました。
フラワートライアルジャパンは本年も秋に開催が計画されています。MPSジャパンも引き続き出展する予定ですので、その際はぜひご来場ください。

JFMA韓国ツアー実施
JFMA主催の韓国研修視察ツアーが6月に実施され、総勢12名が参加しました。ツアーでは仲卸、市場、輸入会社、小売店などを視察し、韓国の花き流通と小売の状況について学びました。韓国ではこれまで仏花も自宅に花を飾る習慣もなく、花き市場規模は小さかったのですが、SNSやECの発達により若い世代中心に花の需要が急成長しているとのこと。花を取り入れたカフェなども巡り充実した研修ツアーになりました。

情報一元化事業・API使用でデータ連携可能
MPSジャパンはフラワー需給マッチング協議会の事業の一つとして、出荷情報のデジタル化促進に必要なデータ連携の実現に取り組んでいます。産地と市場で異なる出荷システムを利用していてもデータのやり取りができる「フローラAPI」というサービスを開発し、実証試験を行いました。現在、来年度のフローラAPIの一般利用開始に向け、利用価格の設定や管理体制の構築を行っています。

全国花き物流未来会議2025開催
MPSジャパンは花きの物流問題の解決に向けた事業活動として、7⽉に「全国花き物流未来会議 2025 夏(通称:物流サミット) 」を開催しました。全国から花き物流に携わる運送業者・市場・卸・⽣産者が集まり、他業界の先進事例を学ぶとともに、花き物流の現状と改善策について意⾒交換しました。このように業種や企業の壁を超えて関係性を強化することで、花き業界が直⾯する「花が運べなくなる問題」を回避するための環境が構築されることを期待しています。

全国花き物流協議会設立準備
上記の物流サミットをきっかけに物流会社が中心となる「全国花き物流協議会」が、MPSジャパンを事務局として新たに設立されました。当協議会は、物流の標準化・効率化・品質向上に向けた業界内での取り組みと、産地・市場・販売店などの他業界との連携を強化し、さまざまな課題の解決を図るものです。
現在、設立初年度の会員を募集中です。詳しくは協議会ホームページをご覧ください。

花の国日本協議会・環境対応専門部会始動
花の国日本協議会は本年から花き業界の環境対応を専門とする部会を立ち上げ、MPSジャパンも活動メンバーとして参加しています。すでに花き小売店に向けた環境配慮の啓蒙活動(well-blooming project)が行われており、さらにその背景や意義を明確にするため、花き業界の自然との関連性を分析しました。今、あらゆる業界で環境対応が進んでいますが、花き業界がその遅れを取り戻す第一歩になればと思います。活動成果は10月に開催された「フラワーサミット2025」で紹介されており、今後何らかの形で公表を考えています。

花き低温輸送・貯蔵実証事業
本年度のフラワー需給マッチング協議会事業では、切り花の長期低温保管技術に関する実証試験を行っています。これは切り花を箱詰めされた状態で通常の低温保管庫よりもっと低い温度で保存し、出荷調整や輸送効率化に利用できないか検討するものです。
結果は年度末の報告会でご紹介します。


