【MPSニュース】6月号・巻頭言:母の日を終えて〜普段使いの花の消費拡大を!

年間で一番の売上の母の日が終わった。JFMA(日本フローラルマーケティング協会)では、母の日の結果について、生花店、市場、輸入商社などのアンケート・ヒアリングを行った。ゴールデンウィーク中は母の日参りは好調だったが、母の日ギフトは余り売れず、店頭は直前の3日間への集中が更に強くなってきている。売上は、昨年比数量減だったものの、仕入単価高騰により販売単価が高く、売上は、前年並みかプラスとなっている。配送料が高くなっている影響か、3千円台の商品は売れず、2千円台の安価な商品にシフト、一方、高額商品(1万円レベル)が売れたりしている。

鉢物は、都市部では、人気のアジサイが売れなくなっているが、地方では人気上昇中。EC販売は全体としては不調だが、前年比2,3倍と伸ばしたところもある。輸入のカーネーションは、南米からの輸入がメインだが、コロンビアの大幅な賃金上昇、フレイト(運送料)の上昇で仕入価格は上昇して数量減となったが、単価の上昇もあり売上は前年並みとなった。カーネーションは、赤、ピンクが中心だが、オレンジが増えている。また、染の需要が大きくなっている。

花業界にとって母の日需要は依然底堅い状況ですが、お客様の節約志向が強まり、いかに魅力的な商品を提案できるかがより重要となっている。

さて、大きなイベントが終わったが、花の消費拡大を図るには日常使いの花を増やしていかなければならない。誕生日、記念日などのギフト需要も大事だが、花が特別な日のものと言うイメージとなってしまっている。リビングなどに手軽に飾る、花のある生活にしていけないかと思う。花の効用をもっとアピールできないか。ただ、普段使いの花の商品が買い易い形であるのかどうか。どんな商品でもターゲット、目的に対して魅力ある商品、適正な商品を供給できていなければ消費は伸びていかない。残念ながら、現状の日本の花き業界では、できていないのではと思う。先ず、毎週買ってもらえるよう千円から2千円の魅力あるブーケが、花屋さん、スーパーの店頭に並べたい。SNS映えする花であれば若い世代へも訴求できると思う。今なお花き消費が伸びている欧米では、豪華な花束を売る価格も提示していないような高級花店と千円~2千円の普段使いの花束を売る街の花屋さん、量販店花売場とお客のターゲットに対して明確に分かれている。